俳優、織田裕二（４３）とフリーアナウンサー、中井美穂（４６）が、ＴＢＳで独占中継する「世界陸上　韓国テグ」（８月２７日～９月４日）のメーンキャスターを務めることが１８日、分かった。２人は、同局が中継を開始した１９９７年のアテネ大会から、８大会連続の起用。これまで熱戦の感動をストレートに表現してきた織田は「今回も視聴者と一緒に驚き、感動したい！」と気合十分だ。

　８月２７日に開幕する２年に１度の夏の祭典まで、１９日から数えてあと１００日。世界のトップアスリートにも負けない情熱で、織田が日本をアツくする。

　９７年のアテネ大会から８大会連続で中井との鉄壁コンビが決まった織田は、今大会のキャッチフレーズ「ヒトのチカラ無限大」に共感。さっそく「ボクも視聴者と一緒に驚き、感動したい！」と意気込みを語った。

　起用理由について同局は「ナマの感動を視聴者に伝えることができるのは、感情豊かな織田さんしかいない」と明かし、足かけ１５年にわたる中継で「陸上競技に対する知識も豊富になった」と絶大な信頼を寄せる。

　織田といえば、喜怒哀楽豊かな表現と名語録で大会を盛り上げてきた。前回０９年のベルリン大会でも、ウサイン・ボルト選手（２４）が１００メートル決勝で９秒５８の世界新で優勝した際、「ベルリンでは早くも記録の壁が崩壊した～」と実況したのは記憶に新しい。

　生中継の舞台は韓国南部、大邱（テグ）広域市にある大邱スタジアムの特設スタジオ。織田は名語録のみならず、「今回は積極的に外に出て、選手のウオーミングアップなどもリポートしたい」と、アスリートとのコミュニケーションをテーマにあげた。

　彼にとって、もうひとつの楽しみが韓国だ。映画やドラマの撮影で世界を飛び回る織田だが、意外にも韓国入りは今回が初。１月期のフジテレビ系主演ドラマ「外交官・黒田康作」で韓流スター、イ・ビョンホン（４０）と共演したことが強烈に印象に残っているそうで、再会があるかも！？

　時差がないことから、同局は９日におよぶ大会期間中、地上波やＢＳ－ＴＢＳなどを含め、史上最大１１５時間規模で中継する。コンビを組む中井は「９７年からご一緒していますが、いつも新しい織田さんの魅力を発見しています」と再会を心待ちにし、織田も「あ・うんの呼吸で頑張ります」と誓った。